めまいについて

管理人はかれこれ5年にわたり、いわゆる「めまい」で悩まされました。当初は「めまい」外来とか受診して対処しようとしましたが、原因不明で治療方法がわからず、安静にしていることが唯一の対処方法でした。そんななか、某大学病院の脳外科の若先生が、MRIで小脳に梗塞の痕跡があり、その後遺症ではないか?と原因を突き止めていただきました。

薬物療法というよりは軽い運動療法、つまりリハビリでかなり警戒して今日に至っています。

そこで今日は、めまいについてまとめてみました。

めまいは、体の平衡感覚に異常が生じた結果として発生する感覚で、通常、自己の身体や周囲が回転したり、揺れたりしているように感じることを指します。めまいの機序は複雑であり、主に内耳、視覚、そして体性感覚(筋肉や関節の感覚)からの情報が脳に統合される過程に関連しています。

めまいの原因は

内耳の障害:前庭系の異常: 内耳には、三半規管や前庭といった平衡感覚を司る器官があり、これらは頭の動きを感知します。内耳にある前庭器官の異常(例えば、良性発作性頭位めまいやメニエール病など)は、誤った平衡情報を脳に送ることでめまいを引き起こします。
脳や中枢神経系の障害:小脳や脳幹の異常: 小脳や脳幹は、平衡感覚を調整し、体の姿勢や動きを制御します。脳卒中や脳腫瘍などによって、これらの領域が損傷されると、めまいが発生することがあります。
血行障害: 脳への血流が一時的に低下することで、脳が正常に機能できなくなり、めまいが生じることがあります。
視覚の影響:視覚と平衡感覚の不一致: 視覚情報と内耳からの平衡感覚情報が一致しない場合(例: 車酔いやVR酔い)、脳が混乱し、めまいが起こることがあります。
体性感覚の影響:体性感覚の情報と他の感覚の不一致: 例えば、足元が不安定である場合、筋肉や関節からの情報が視覚や内耳からの情報と矛盾し、めまいが引き起こされることがあります。
心理的要因:ストレスや不安: 精神的なストレスや不安は、身体の自律神経系に影響を与え、平衡感覚に関連する異常を引き起こすことがあります。このような場合、心因性のめまいが発生することがあります。

上記のようにいろいろな原因があり、複合しているときもあるそうです。もちろん医療機関で加療してもらうのが良いのですが、原因不明であったあり、原因が特定できていても長期にわたる治療が必要となる場合が多いようです。

年寄りの冷や水ではありませんが、加齢により前庭や視覚、体性感覚、血流の変化などで高齢者はめまいを起こしやすいといわれています。めまいだけならよいのですが、それによって転倒、骨折などに至ってしまうと、寝たきりのリスクが高まります。少しでも、ふらっとなったり、回転感があるなら早めの対処をお勧めいたします。

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