The Changing and Predicted Trends in Chronic Obstructive Pulmonary Disease Burden in China, the United States, and India from 1990 to 2030

Full article: The Changing and Predicted Trends in Chronic Obstructive Pulmonary Disease Burden in China, the United States, and India from 1990 to 2030 (tandfonline.com)

1990年から2030年までの中国、米国、インドにおける慢性閉塞性肺疾患の負担の変化と予測傾向

背景
この研究は、1990年から2019年にかけて、中国、アメリカ、インドにおける慢性閉塞性肺疾患(COPD)負担を分析し、今後10年間の傾向を予測した。

方法
本研究では、GBD 2019(Global Burden of Disease 2019)を利用して、中国、アメリカ、インドにおける年齢標準化発症率(ASIR)、年齢標準化死亡率(ASMR)、年齢標準化障害調整生命年(DALYs)率、および異なるリスク要因に起因する割合を比較した。Joinpointモデルと自己回帰移動平均(ARIMA)モデルを用いて、疾病負担の変化傾向を捉え、将来の結果を予測した。

結果
1990年から2019年にかけて、中国の年齢標準化COPD発症率と死亡率はそれぞれ29%と70%減少した。同じ期間で、インドの率はそれぞれ8%と33%減少したが、アメリカではCOPD発症率が9%増加し、死亡率は22%上昇した。喫煙と大気中の微粒子汚染がCOPDの最も重要なリスク要因であり、アメリカとインドではそれぞれ、固形燃料による家庭内空気汚染と低温が最も影響の少ない要因であった。固形燃料による家庭内空気汚染のリスク割合は、インドが中国やアメリカよりも高いかった。2030年の予測では、アメリカとインドの年齢標準化DALY率、ASIR、およびASMRは安定または減少することが期待される一方で、中国の年齢標準化発症率は上昇すると予測されている。

結論
過去30年間、中国とインドでのCOPD発症率は減少している一方、アメリカではわずかな増加を示している。喫煙と大気中の微粒子汚染が男性と女性にとって主要なリスク要因である。インドにおける固形燃料による家庭内空気汚染のリスクに注意が必要である。

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