Post-hospitalisation asthma management in primary care: a retrospective cohort study
プライマリケアにおける入院後喘息管理: 後ろ向きコホート研究
背景
臨床ガイドラインでは、喘息発作で入院した患者が退院後にプライマリケアで診察を受けることを推奨している。
目的
喘息での入院後のプライマリケアにおける喘息管理と、患者特性との関連を評価すること。
デザインと設定
Clinical Practice Research Datalink AurumデータベースおよびHospital Episode Statistics Admitted Patient Careデータを使用した、イギリスのプライマリケアデータを用いた後ろ向きコホート研究。
方法
2017年1月1日から2019年12月31日までの間に少なくとも1回喘息関連で入院した5歳以上の喘息患者が対象。主要評価項目は、退院から28日以内にプライマリケアで提供された以下のいずれかの項目で構成されている:喘息レビュー、喘息管理計画、喘息薬の処方、吸入器使用法の指導、または禁煙指導。患者の特性と臨床ケア提供との関連はロジスティック回帰分析で評価した。
結果
この研究には17,457人の患者が含まれた。退院から28日以内に10,515人(60.2%)が主要評価項目を受けた。喘息レビューを受けたのは2,311人(13.2%)、喘息管理計画は1,459人(8.4%)、喘息薬の処方は9,996人(57.3%)、吸入器使用法の指導は1,500人(8.6%)、禁煙指導を受けた喫煙者は52人(1.2%)であった。黒人少数民族の患者はこのケアを受ける割合が低く、年齢に応じて27%から54%低いオッズが示された。しかし、過去1年間の短時間作用型気管支拡張薬の処方が多い患者は、主要評価項目の提供を受ける可能性が高いことが判明した。

Percentage of patients receiving any asthma management in primary care after a asthma-related hospital admission from the time of hospital discharge in a) children, b) adolescents and c) adults.
結論
喘息関連の入院後、特に黒人少数民族の患者において、プライマリケアでのフォローアップが適時に行われていない割合が大きいことが示された。
