The Exacerbation of Chronic Obstructive Pulmonary Disease: Which Symptom is Most Important to Monitor?

https://doi.org/10.2147/COPD.S417735

COPDの増悪:最もモニターするべき症状は何か?

背景 GOLD 2023は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の増悪(ECOPD)を、安静時の息切れ(BaR)、喀痰、咳嗽の悪化によって定義している。ECOPDの重症度はBaRの程度によって決まり、0から10の範囲で評価される。しかし、ECOPDの早期発見に最も重要な症状がどれであるか、また将来のECOPDを最もよく予測する症状がどれであるかは明らかにされていない。したがって、本研究の目的は、モニターする上で最も重要な症状を明らかにすることである。

方法 我々は、テレヘルス研究「The eHealth Diary」からのCOPD症状に関するデータを分析した。頻回増悪患者(n = 27)を、デジタルペンと症状スケール(0-10)を使用して、毎日BaRと身体活動時の息切れ(BaPA)、喀痰、咳嗽をモニタリングした。27人の患者において105回のECOPDが観察された。症状の進行と増悪の発生との関連は、時間変動予測因子を持つ反復時間イベントデータの分析のためのCox比例ハザードモデルのAndersen-Gill公式を使用して評価した。

結果 今回観察された増悪の内訳をGOLD 2023が提唱する基準によると、ECOPDの42%が軽度、48%が中等度、5%が重度で、6%は定義できなかった。喀痰と咳咳嗽は観察期間中に改善されたが、BaRとBaPAは悪化した。喀痰は最も早く現れ、平均的な増悪の最も顕著な特徴であり、喀痰の亢進は将来のECOPDのリスクを増加させた。粘液スコアの単位増加ごとに増悪のリスクが58%増加した。

結論 この研究は、喀痰の亢進がECOPDを早期に検出し、将来のECOPDのリスクを予測するためにモニターする最も重要なCOPD症状であることを示唆している。また、本研究では、GOLD 2022とGOLD 2023のガイドラインにおける重要な違いが明らかになった。具体的には、GOLD 2023では、GOLD 2022に比べて、COPDの増悪(ECOPD)の重症度をより低く評価する基準が採用されていた。

Figure 3 (AD) Mean values for all four symptoms (adjusted to base-line). A total of 105 exacerbations are indicated and positive bars represents 1 SD. Notice that the curves are adjusted to baseline.

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