「問題解決の熟成」のすすめ
「問題解決の熟成」という概念は、直感的な解決策がすぐには思いつかない場合に、意識的な思考から一時的に離れて無意識のプロセスに任せること、要は「煮詰まったら」一旦考えるのはやめて、時間を置くということです。
私たちは仕事や生活においていろいろな問題に直面します。しかし、すべて考えれば解決策がすぐに見つかるというものではないことは共感いただけるのではないでしょうか?
なぜ、お勧めするかというと、人間の脳は無意識の処理、意識的な思考では扱いきれない複雑な情報を処理する能力を持っているといわれています。問題から離れることで、無意識が情報を再構成し、新しい洞察やアイデアを生み出すことがあります。また、無意識は多くの情報を同時に処理する能力があるともいわれています。これに対し、意識的な思考は一度に一つのタスクに焦点を当てる傾向があります。さらに、無意識の思考は感情や直感と密接に関連しています。これは、過去の経験や感情的な記憶が無意識的な判断や決定に影響を与えることを意味します。意識的な努力を休止している間に、無意識は異なる情報やアイデアを結びつけ、新しい洞察を提供することがあります。朝起きたらとか、1週間後にふと解決策が思い浮かんだなんて経験誰にでもあるのではないでしょうか?
無意識の思考プロセスは、問題解決だけではなく、何かを瞬時に「良い」とか「悪い」と感じる直感的な判断などは、無意識の思考の産物です。また、おもしろいアイデアが突然「ひらめく」瞬間は、無意識の思考が背景にあります。
では、無意識の思考を活性化するにはどうすればよいか?ですが、まずは、良質な睡眠が必要です。睡眠中には無意識の思考が活発になり、学習した情報の整理や問題解決のヒントが得られることがあるといわれています。
あとは、いろいろありますが、お勧めはリラクゼーションと瞑想とか、創造的は活動をする、あるいは触れる、具体的には歌を作ったり、演奏したり、歌ったり、絵を描いた入り,鑑賞したりするのは効果的だと思います。また、新しいことに挑戦する。新しい趣味やスキルを学ぶことは、脳に新しい刺激を与え、無意識の思考を活性化させます。それから、多様な視点を持つことも重要です。異なる文化や考え方に触れることで、無意識の思考が豊かになり、新しいアイデアが生まれやすくなります。
いろいろと書き散らしてしましましたが、個人によって効果の出方は異なるため、自分に合った方法を見つけることが重要だと思います。壁にぶち当たったら、そのまま突進するのでなく、勇気をもって、一旦止まる、あるいは引くのも、大切なことだと思います。
