Severe asthma trajectories in adults: findings from the NORDSTAR cohort

European Respiratory Journal 2023 62: 2202474; DOI: 10.1183/13993003.02474-2022

Severe asthma trajectories in adults: findings from the NORDSTAR cohort | European Respiratory Society (ersjournals.com)


成人における重度喘息の経過:NORDSTARコホートからの所見

背景:重度の喘息へ至る経路に関するエビデンスは限られており、現在、その進行を効果的に予測することができない。本研究では、重度の喘息へ至る長期的な経過を記述し、疾患の進行に先行する臨床的事象を、重度の喘息患者の全国的な集団において記述することを目的とした。

方法:スウェーデンのNORdic Dataset for aSThmA Research (NORDSTAR) 研究協力プラットフォームのデータに基づいて観察研究を実施した。2018年にERS/ATSの定義による成人の重度の喘息患者を同定し、2018年から遡る10年間の喘息重症度の軌跡を特定するために潜在クラス分析を使用した。

結果:169,128人の喘息患者のうち、4,543人が重度の喘息患者として同定された。重度の喘息の4つの経過が識別され、「一貫して重度の喘息」(n=389 (8.6%))、「徐々に発症する重度の喘息」(n=942 (20.7%))、「断続的な重度の喘息」(n=1685 (37.1%))、そして「突発的な重度の喘息」(n=1527 (33.6%))としてラベル付けされた。「一貫して重度の喘息」は、他の軌跡に比べ、より高い日常的な吸入ステロイドの用量と骨粗しょう症の罹患率が高かった。徐々に発症する重度の喘息と突発的な重度の喘息の患者は、重度の喘息の発症と同時に、タイプ2関連の合併症を発症した。特に後者のグループでは、これは主に重度の喘息の発症前1〜3年以内に発生した。

結論:重度の喘息の進行のパターンが異なる4つの明確な経過が特定された。これは将来的に、重度の喘息に対するより良い予防管理戦略の開発に寄与する可能性がある。

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