Predictors of Readmission, for Patients with Chronic Obstructive Pulmonary Disease (COPD) – A Systematic Review
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の再入院の予測因子–システマティックレビュー
背景 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、世界で第三位の死因であり、年間300万人以上の死亡者を出している。これらの患者にとっての重大な医療負担の一因は、再入院である。本レビューの目的は、COPD患者の全原因およびCOPD関連の再入院に関する重要な予測因子と予測スコアを記述することである。
方法 Ovid MEDLINE、Ovid Embase、コクランシステマティックレビューデータベース、コクラン中央管理試験登録から、データベース開始から2022年6月7日までの検索を実施した。少なくとも40歳のCOPD患者、1年以内の再入院データ、再入院の予測因子に関する報告がある研究が含まれた。研究の質は評価された。各研究から、再入院の重要な予測因子とその重要度(p値によって示される)が抽出された。このレビューはPROSPERO(CRD42022337035)に登録された。
結果 合計242の記事が含まれ、16,471,096人の患者について報告された。文献全体でバイアスのリスクは低かった。これらのうち、153の研究は観察的で、予測因子について報告していた。57の研究は介入に関する観察研究であり、32の研究は介入のランダム化比較試験だった。全原因再入院に関する64の重要な予測因子とCOPD関連再入院に関する23の重要な予測因子が文献全体で報告された。
重要な予測因子には、
1) 入院前の患者特性(男性、以前の入院歴、不良なパフォーマンスステータス、合併症の数と種類、長期酸素療法の使用)
2) 入院の詳細(滞在期間、ステロイドの使用、換気支援の使用)
3) 検査結果(貧血、低いFEV1、高い好酸球数)
4) 退院時の特性(在宅酸素の使用、長期ケア施設や熟練看護施設への退院)が含まれる。
結論 このレビューからの知見は、より良い予測モデリングを可能にし、臨床医が再入院リスクに関する臨床的判断をよりよく行うために使用できる。

