History of Respiratory Events Prior to a First COPD Diagnosis and Future Exacerbations: A Longitudinal Observational Cohort Database Study in Japan
COPD初回診断前の呼吸器事象の病歴と将来の増悪:日本における縦断的観察コホートデータベース研究
背景
日本における慢性閉塞性肺疾患(COPD)診断前の呼吸器イベントと将来の臨床成績との関連性については、ほとんど解明されていない。我々は、COPD診断前の呼吸器イベントと、日本の新たに診断されたCOPD患者コホートにおける増悪発生率との関連を調査した。
患者および方法
JMDC請求データベースからデータを取得した。2010年から2016年の間に初めてCOPDと診断された(≥1回の入院または≥2回の外来COPD請求)40歳以上の患者が含まれていた。診断前の1年間に呼吸器イベント(下部呼吸器感染症および呼吸不全を含む)の有無に関わらず、患者の増悪発生率(IR)を比較した。負の二項モデルを用いて、診断前の呼吸器イベントと増悪のIR比(IRR)との関連を探った。
結果
新たにCOPDと診断された患者20,212人が特定された:男性61%、平均年齢55歳(標準偏差9);このうち、955人(4.7%)が診断前の1年間に≥1回の呼吸器イベントを経験していた。追跡期間の中央値は3.3年で、呼吸器イベントのある患者の増悪IRは患者年あたり0.31(95%信頼区間[CI] 0.29–0.33)、イベントのない患者では0.11(95%CI 0.10–0.13)であった。重度の増悪のIRは、呼吸器イベントのある患者でイベントのない患者に比べて約10倍であった。診断前の呼吸器イベントの経験は、将来の中等度から重度の増悪の増加したIRR(調整後IRR、2.7;95%CI 2.3–3.1)と独立して関連していた。

結論
COPD診断前の1年間に呼吸器イベントを経験した患者は、COPDの臨床成績が悪化するリスクがあると考えられる。

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