Inhalation adherence for asthma and COPD improved during the COVID-19 pandemic: a questionnaire survey at a university hospital in Japan

Inhalation adherence for asthma and COPD improved during the COVID-19 pandemic: a questionnaire survey at a university hospital in Japan: Journal of Asthma: Vol 60, No 11 (tandfonline.com)

COVID-19パンデミック下での喘息とCOPDの吸入アドヒアランスの改善:日本の大学病院でのアンケート調査

背景:喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)の管理において、吸入薬のアドヒアランスは必要不可欠であり、アドヒアランスを改善するための複数の介入が報告されている。しかし、患者の生活変化や心理的側面が治療への動機付けに与える影響は不明瞭である。本研究では、COVID-19パンデミック中の吸入療法アドヒアランスの変化と、ライフスタイルおよび心理的変化がそれにどのように影響するかを調査した。

方法:2015年から2020年に名古屋大学病院を受診した喘息およびCOPDの成人患者716名が選ばれた。そのうち、311名は薬剤師管理クリニック(PMC)で指導を受けていた。2021年1月12日から3月31日までの一回限りの横断的アンケートを実施した。アンケートには、病院訪問の状況、COVID-19パンデミック前後の吸入アドヒアランス、ライフスタイル、医療状況、心理的ストレスに関する質問が含まれていた。アドヒアランス障害を評価するために、Adherence Starts with Knowledge-12(ASK-12)を使用した。

結果:433名の患者からアンケートの回答を得た。COVID-19パンデミック中、両疾患における吸入アドヒアランスは有意に改善された。アドヒアランスの改善に最も多く寄与した理由は、感染への恐怖であった。アドヒアランスの向上は、特に喘息を患っている患者、薬剤師管理クリニック(PMC)でカウンセリングを受けていない患者、そして元々吸入薬のアドヒアランスが低かった患者の間で顕著であった。

結論:COVID-19パンデミック中、喘息およびCOPDの吸入アドヒアランスは改善された。患者はパンデミック前よりも薬の必要性と利益をより強く認識し、それがアドヒアランスの改善への動機付けとなったようである。

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