Comparison of the Application of Vibrating Mesh Nebulizer and Jet Nebulizer in Chronic Obstructive Pulmonary Disease: A Systematic Review and Meta‐analysis
COPDにおける振動メッシュネブライザーとジェットネブライザーの適用の比較:システマティックレビューとメタアナリシス
目的
COPDにおける振動メッシュネブライザーとジェットネブライザーの適用比較。
研究方法
この系統的レビューとメタアナリシスは、PRISMAに従って実施された。分析された主要な成果測定には、吸入療法後30分の尿サンプル中の吸入剤の量(USAL0.5)、24時間以内の尿サンプル中の吸入剤の総量(USAL24)、エアロゾルの放出量、1秒間強制呼気量(FEV1)、強制肺活量(FVC)が含まれる。
結果
10の研究が含まれ、研究参加者は合計314人であった。これには、VMNグループの157人とJNグループの157人が含まれる。USAL0.5のデータ分析結果、MD(1.88 [95% CI, 0.95 to 2.81], P = 0.000)は、統計的に有意な差が示された。USAL24、MD(1.61 [95% CI, 1.14 to 2.09], P = 0.000)も、統計的に有意な差が示された。エアロゾル放出量の結果は、MD(3.44 [95% CI, 2.84 to 4.04], P = 0.000)で、統計的に有意な差があった。FEV1の結果はMD(0.05 [95% CI, −0.24 to 0.35], P=0.716)で、結果は統計的に有意ではなかった。FVCの結果はMD(0.11 [95% CI, −0.18 to 0.41], P=0.459)で、結果は統計的に有意ではなかった。これは、VMNがJNよりも優れており、より高いエアロゾルを提供するが、肺機能の改善においては差がないことを示唆している。

Figure 3 Forest plot of USAL0.5.

Figure 7 Forest plot of FEV1.
結論
COPD患者の治療において、VMNはJNよりも薬剤の送達と利用において顕著に優れている。しかし、将来のネブライザーの使用にあたっては、ネブライザーのエアロゾル発生機序、疾患の種類と合併症、換気戦略とモード、薬剤の製剤、およびコスト効果などの複合的な要因に基づいて適切なネブライザーを選択することが、COPDの理想的な治療を達成するために重要である。
