Epidemiology of patients with severe asthma in Japan: a nationwide descriptive study

Epidemiology of patients with severe asthma in Japan: a nationwide descriptive study | European Respiratory Society (ersjournals.com)

日本における重症喘息患者の疫学:全国記述的研究

背景
ERSとATSのガイドラインでは、重症喘息を治療の強度に基づいて定義し、すべての喘息患者の中で重症喘息の割合を5~10%と推定している。しかし、この推定を支持するデータや、喘息患者に関する包括的かつ連続的なデータは十分ではない。本研究では、過去10年間における重症喘息の国内有病率と割合を推定することを目的とした。

方法
日本の国家行政データベース(人口の99%以上をカバー)を使用して、2013年、2015年、2017年、2019年の重症喘息の有病率と割合を評価した。さらに、喘息患者の人口統計学的特性、治療法、および成果についても明らかにした。

結果
2019年の軽度から中等度の喘息と重症喘息の国内有病率はそれぞれ10万人あたり800人と36人であった。軽度から中等度の喘息の有病率はほぼ一定であったが、重症喘息の有病率は減少し、重症喘息の割合は5.6%から4.3%に低下している。治療法が進化し(例えば、吸入器の併用や喘息用生物学的製剤の使用増加)、軽度から中等度の喘息患者の約15%と重症喘息患者の約45%が依然として「コントロール不良」と推定した。軽度から中等度および重症の喘息患者の喘息による死亡数は減少している。

結論
本研究は、調査期間中に重症喘息の有病率が減少し、最新のデータで5%未満になったことを明らかにした。治療法が進化しても、軽度から中等度および重症の喘息患者の大部分が依然として喘息のコントロールが不十分であることが示された。

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