Uncontrolled asthma: a retrospective cohort study in Japanese patients newly prescribed with medium-/high-dose ICS/LABA
コントロール不良喘息:中用量/高用量のICS/LABAを新たに処方された日本人患者を対象とした後ろ向きコホート研究
日本において患者が処方された吸入ステロイド/長時間作用性β2刺激薬（ICS/LABA）による治療にもかかわらず、多くの喘息患者がガイドラインに基づいた治療を受けてもコントロール不良のままである。我々は、日本の患者における実生活での喘息のコントロールを検討した。2009年4月1日から2015年3月31日までの間に、2回以上の喘息診断を受けた12歳以上の患者で、中等量/高量のICS/LABA（日本の喘息治療ガイドラインに基づく）を新たに開始した患者が日本医療データセンタークレームデータベースを使用してした。
主な目的：ICS/LABA開始後の1年間でコントロール不良の喘息を有する患者の割合。副次的な目的：コントロールの喘息の予測因子と医療リソース利用。中量（N = 24,937）および高量（N = 8661）のICS/LABAコホートでは、それぞれ23％と21％の患者がコントロール不良であった。治療段階のアップおよび増悪がコントロール不良の喘息の最も一般的な指標であった。多変量Coxモデルによるコントロール不良の喘息の予測因子には、全身性ステロイドの使用、増悪歴、合併症、女性であることが含まれていた。両コホートともに、コントロール不良の喘息患者では医療リソースの利用が多かった。中等度または高度のICS/LABAを開始した持続性喘息患者の約20％以上がコントロール不良であり、これらの患者における新しい治療法の未満足な需要を強調している。
a Medium-dose ICS/LABA cohort; b high-dose ICS/LABA cohort. If no events occurred during the post-index period or if the first event happened after the patient stepped down or discontinued treatment, the patient was considered to be controlled based on asthma control achieved during the index treatment dose. Crossed circle (⊗), treatment discontinuation defined as no treatment prescription for 90 days after the runout date of last ICS/LABA prescription or step down. Inverted triangle (▾), first event of exacerbation or a treatment step up (increase in ICS dose [medium-dose ICS/LABA cohort only] or addition of another asthma controller: LAMA, LTRA, theophylline, or maintenance systemic corticosteroids). ICS inhaled corticosteroid, LABA long-acting β2-agonist, LAMA long-acting muscarinic antagonist, LTRA leukotriene antagonist, SABA short-acting β2-agonist.
