Successful discontinuation of corticosteroids through remission induction therapy with benralizumab for chronic eosinophilic pneumonia

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/rcr2.1279

慢性好酸球性肺炎に対するベンラリズマブによる寛解導入療法によるコルチコステロイドの中止の成功例

慢性好酸球性肺炎（CEP）は好酸球性の肺疾患である。CEPの治療にはコルチコステロイドが用いられるが、CEPはしばしば再発する。53歳の女性がコントロールが不十分な喘息のために当院に紹介された。患者は中等量の吸入コルチコステロイド（ICS）、長時間作用型β2刺激薬（LABA）、およびベタメタゾン/デクスクロルフェニラミンの組み合わせで治療されていた。その後、単一吸入器トリプルセラピーに切り替えられ、喘息のコントロールが改善したため、ベタメタゾン/デクスクロルフェニラミンは中止された。10週間後、彼女は顕著な好酸球増多と肺の好酸球性浸潤のためにCEPと診断さた。経口コルチコステロイド治療が開始され、症状が改善し、末梢血の好酸球増多が減少し、浸潤影も改善された。ベンラリズマブを組み合わせたコルチコステロイド療法による寛解導入療法が開始した。好酸球増多と炎症反応の減少が得られた。7ヶ月後、コルチコステロイドは中止され、彼女はベンラリズマブ単独で治療になった。患者は4ヶ月間寛解状態を維持した。この症例から、ベンラリズマブはCEP患者の寛解導入療法として有用である可能性が示唆される。

Clinical course of the patient. After the diagnosis of chronic eosinophilic pneumonia (CEP), remission induction therapy was initiated with benralizumab combined with corticosteroid therapy. After 7 months, corticosteroid was discontinued and she was treated with benralizumab alone without recurrence.