鎌倉とアジサイ
管理人が在住の鎌倉は首都圏から小一時間で遊びに来れるため、多くの観光客が休日はもとより平日でも訪れています。春は桜、そしてアジサイ、夏は海水浴、秋は紅葉などを目当てで日帰りできるところが人気なのでしょうか。
さて、鎌倉とアジサイの関係ですが、鎌倉は比較的湿潤な気候であり、梅雨の時期には特に多くの雨が降ります。あじさいは湿度を好む植物であり、この気候条件があじさいの成長に適しているため、鎌倉で多く見られるようになったようです。あわせて、土壌が酸性であり、あじさいは酸性土壌を好むため、適した環境が整ってるのも植栽としてアジサイが選ばれた理由でしょうか。青色のあじさいは酸性土壌でより鮮やかな色を醸し出してとてもきれいです。

歴史的背景としては、鎌倉には多くの歴史的な寺院があり、これらの寺院の庭園にはあじさいが植えられてきました。寺院は静寂で美しい環境を提供する場所として、あじさいが景観を彩る植物として重宝されました。鎌倉のあじさい寺として有名な明月院は、青色のあじさいで知られており、「明月院ブルー」と称される美しい景観が人気を博しています。この明月院の影響もあり、長谷寺、成就院など他の寺院や地域でもあじさいの植栽が進んだと言われています。
これらの要因が重なり、鎌倉はあじさいの名所として知られるようになりました。あじさいが咲き誇る季節には、鎌倉全体が美しい花で彩られ、多くの人々がその景観を楽しむために訪れます。
江戸時代からアジサイは植えられていましたが、今のように鎌倉にあじさいが多く植えられるようになったのは、明確な年代は難しいものの、昭和時代以降に観光資源としての価値が認識され、広く植えられるようになったと考えられます。
鎌倉にお越しの際は、車は大渋滞し、駐車場も多くはないので、是非電車でお越しください。そして、徒歩かレンタサイクルでのんびり楽しむことをお勧めします。
