Pulmonary Rehabilitation Is Associated With Decreased Exacerbation and Mortality in Patients With COPD: A Nationwide Korean Study
呼吸リハビリテーションは、COPD患者の増悪および死亡率の低下と関連している: 韓国の全国研究
背景
世界中で呼吸リハビリテーション(PR)の導入率が低いことは依然として課題となっている。COPD患者のアウトカムにPRが影響するかどうかを調査した全国的な研究はほとんどない。本研究では、2015年から2019年にかけての年間PR実施率、医療費、およびCOPDのアウトカム(増悪率および死亡率)の変化を調査した。
研究課題
PRの導入は、COPD患者の直接費用、増悪、および死亡率の観点からアウトカムを改善するか?
研究デザインと方法
韓国健康保険審査評価サービスデータベース(2015-2019)から抽出したCOPD患者のデータを分析し、年間PR実施率とPRの直接医療費の傾向を調べた。PR前とPR後のCOPD増悪率の比較、PR導入による最初の増悪までの時間および死亡率も評価した。
結果
韓国のCOPD患者全体のうち、PRを受けたのはわずか1.43%であった。しかし、年間PR実施率は4年間で0.03%から1.4%に徐々に増加した。これは特に健康保険適用開始後に顕著であった。直接医療費はPRグループの方が非PRグループよりも有意に高かったものの、両グループの医療費はそれぞれ減少および増加の傾向を示した。中等度から重度および重度の増悪の発生率と頻度は、PR後の期間中にPR前の期間と比較して低かった。また、中等度から重度および重度の増悪までの時間はPRグループの方が非PRグループよりも長かった。最後に、PRの導入は死亡率の有意な減少と関連していた。

解釈
健康保険の適用はPR実施率を向上させることが示された。さらに、PRはCOPD患者の増悪と死亡率を減少させるなどのアウトカムの改善に寄与している。しかし、PRの利点が十分に確立されているにもかかわらず、その導入率は依然として最適とは言える状態ではない。
