Real-world characteristics of patients with asthma initiating fluticasone furoate/umeclidinium/vilanterol single-inhaler triple therapy in Japan

Real-world characteristics of patients with asthma initiating fluticasone furoate/umeclidinium/vilanterol single-inhaler triple therapy in Japan – ScienceDirect

日本におけるフラン酸フルチカゾン/ウメクリジニウム/ビランテロール単剤吸入剤の3剤併用療法を開始した喘息患者の実態

背景
日本において、吸入ステロイド/長時間作用性ムスカリン拮抗薬/長時間作用性β2刺激薬(ICS/LAMA/LABA)トリプルセラピーを開始する喘息患者の特性を評価する実際のデータは限定されている。

方法
2021年2月から2022年2月の間に単一吸入器または複数吸入器トリプルセラピー(SITT: フルチカゾンフラン酸エステル/ウメクリジニウム/ビランテロール [FF/UMEC/VI], SITT: インダカテロール/グリコピロニウムブロマイド/モメタゾンフラン酸エステル [IND/GLY/MF] またはMITT)またはICS/LABAを新規に開始した15歳以上の喘息患者を対象にした記述的観察研究である。データはJMDC/メディカルデータビジョン(MDV)健康保険データベースから取得した。患者は以下の3つの相互排他的でないコホートに割り当てた:A) 新規FF/UMEC/VI開始者; B) 新規FF/UMEC/VI、IND/GLY/MF、またはMITT開始者; C) 新規FF/UMEC/VI、IND/GLY/MF、MITTまたはICS/LABAを初期維持療法(IMT)として開始した者。患者の特性は、治療開始前12か月(ベースライン期間)について記述的に評価した。

結果
コホートA:新規FF/UMEC/VI開始者のうち、JMDCでは12.8%および0.1%、MDVでは21.7%および0.9%の患者が1回以上の中等度および重度の増悪を経験し、JMDCでは52.0%、MDVでは79.2%の患者がICS/LABAを使用していた。コホートB:ほとんどの患者がMITTよりもFF/UMEC/VIおよびIND/GLY/MFを開始し(JMDC: 91.3%対8.7%; MDV: 67.8%対32.2%)、増悪の回数とレスキュー薬の使用が少なかった。コホートC:IMTとしてFF/UMEC/VIを開始した患者の方が、ICS/LABAをIMTとして開始した患者よりも指数時に中等度の増悪を経験する割合が高かった(JMDC: 17.8%対10.7%; MDV: 8.0%対5.1%)。

結論
患者の特性は治療群間で概ね似ており、SITT開始者はMITT開始者よりも増悪が少なく、レスキュー薬の使用が少なかった。医師は増悪に対応して、デュアルセラピーよりもトリプルセラピーをIMTとして処方した可能性がある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です