ギャンブル依存症について
1970年ころに確立した病名ですが、診断や治療については今一つ情報が少ないように思えます。
ギャンブルは、結果が偶然に左右される活動に金銭や価値のあるものを賭ける行為です。この結果は完全にまたは部分的に偶然に依存しており、参加者は勝つことによって追加の金銭や報酬を得る機会を持ちますが、同時に賭けたものを失うリスクも負います。
一般的にギャンブルといわれているものは、カジノでおなじみのスロットマシーンやテーブルゲーム(ブラックジャック、ポーカー、バカラ、ルーレットなど)、競馬、競輪、競艇、オートレース、身近のものではパチンコ(法律では禁止されていますが、事実上換金可能なので)、賭け麻雀などもありますね。totoや宝くじもギャンブルです。
ほどほどにすれば趣味として成り立つものですが、過度にのめりこむと大変なことになります。

ギャンブル依存症の診断は、
アメリカ精神医学会が発行するDSM-5では、ギャンブル依存症を「依存症および関連障害」のカテゴリーに分類し、診断基準を提供しています。以下はその基準の概要です(12ヶ月間にわたって4つ以上の基準に該当する場合、ギャンブル障害と診断される可能性があります)。
必要以上にお金を賭ける必要がある(耐性の形成)。
ギャンブルをやめようとした際の禁断症状(不安、イライラ)。
失ったお金を取り戻そうとする行為(追跡)。
ギャンブルをコントロールすることができない。
ギャンブルによって重要な関係、仕事、教育、またはキャリアの機会を損なう。
ギャンブルを続けるために嘘をつく。
ギャンブルのために他人に金銭的な助けを求める。
ストレスを逃れるためにギャンブルをする。
ギャンブルが原因で重要な人間関係が損なわれる。
ギャンブル依存症の発症因子は一つではなく、生物学的、遺伝的、環境的、社会的要因が複雑に絡み合っています。脳の報酬系に関連する化学物質の不均衡、精神的健康問題、ストレス、社会的圧力、さらには家族歴などが影響を及ぼすことがあります。
治療はギャンブル依存症の治療には、カウンセリング(特に認知行動療法)、自助グループ、薬物療法、またはこれらの組み合わせが含まれることがあります。重要なのは、問題を認識し、専門家の助けを求めることです。ギャンブル依存症は深刻な問題ですが、適切なサポートと治療を受けることで、克服することが可能と言われています。
