The association between asthma and atrial fibrillation: systematic review and meta-analysis
喘息と心房細動との関連: 系統的レビューとメタアナリシス
呼吸器疾患と心房細動(AF)はしばしば併存するが、喘息患者におけるAFのリスクについてはあまり明確にされていない。増加するエビデンスは、AFと喘息が全身性の炎症背景を共有していることを示唆しており、ベータ作動薬などの喘息治療が心不整脈のリスク増加と関連していることが報告されている。この系統的レビューの目的は、観察研究における喘息患者のAFリスクを評価することである。MEDLINE、コクラン中央登録、EMBASEを通じて、喘息およびコントロール患者のAF転帰を報告する縦断的研究を検索した。ランダム効果メタアナリシスを用いて、オッズ比(OR)および95%信頼区間(CI)の統合推定値を算出した。異質性はI²検定を用いて評価した。個々の研究のバイアスリスクは、ROBINS-Eツールを用いて評価した。この研究プロトコルはPROSPERO(CRD42020215707)に登録されている。7つのコホート/ネスティッドケースコントロール研究が1,405,508人の個体を対象として含まれた。平均追跡期間は9年で、1年から15年の範囲であった。喘息はAFリスクの増加と関連しており(OR 1.15, 95% CI 1.01–1.29)、高い異質性(I²=81%)および「重大」なバイアスリスクのため、この結果に対する信頼性は非常に低い。喘息はAFリスクの増加と関連していたが、バイアスリスクと異質性が高いため、これらの結果の頑健性は低く、さらなる高品質のデータが必要とされている。

Forest plot for risk of atrial fibrillation associated with asthma.

Results of subgroup analysis according to the evaluation of risk of bias.
