Overall and subgroup prevalence of self-reported asthma in US adults: a nationally representative cross-sectional study
米国成人における自己報告喘息の全体的およびサブグループ有病率: 全国を代表する横断的研究
背景
この研究の目的は、アメリカ合衆国（USA）の成人における自己申告による喘息の有病率の変動を、人口統計学的特徴、身体的指標、生活習慣、およびサルコペニアを分析することである。
方法
本研究には、2009年から2018年のアメリカ合衆国の国民健康栄養調査（NHANES）から、20歳以上で妊娠していない10,566名の参加者が含まれた。
結果
喘息患者の有病率は、年齢、性別、人種によって異なる。加重有病率は15.5%であり、これはアメリカ合衆国で1,936万人（95% CI、14.5%から16.6%）に相当すると推定される。自己申告による喘息の有病率は年齢とともに減少し、20〜25歳の若年成人で男女ともに最も高い有病率を示した。女性は男性に比べて喘息にかかりやすい傾向があった。喫煙による喘息の有病率の増加は、アフリカ系アメリカ人および白人の参加者で顕著であり（p < 0.05）、メキシコ系アメリカ人およびアジア人の参加者ではその影響は比較的軽微であった。特に、サルコペニアを有するアフリカ系アメリカ人および白人の参加者における喘息の有病率は、サルコペニアを有しない人々に比べて有意に高いことが示された。
結論
喘息の有病率は、年齢、性別、喫煙、サルコペニアの有無などの要因とさまざまな程度で関連していた。若年層や女性における喘息の有病率の上昇は注目に値する。禁煙活動の強化やサルコペニアの科学的管理は、喘息の発生率を減少させるために有効である可能性がある。
