The Status of Asthma in the United States

Peer Reviewed: The Status of Asthma in the United States – PMC (nih.gov)

米国における喘息の現状

序論
喘息は、患者とその家族、そして医療制度に対して大きな健康的および経済的負担を強いている。米国における喘息の現状を評価することは、喘息を持つ人々の健康と生活の質を向上させるための効果的な戦略につながる可能性がある。本研究の目的は、米国の小児と成人における喘息の罹患率と死亡率の歴史的な傾向と現状を評価することである。

方法
私たちは、2010年から2021年までの全国健康インタビュー調査（NHIS）、2010年から2020年までの全国救急外来サンプル（NEDS）、全国（全米）入院患者サンプル（NIS）、医療費と利用プロジェクト（HCUP）、および医療研究と品質局（AHRQ）のデータを使用して、小児と成人の喘息関連の救急外来受診と入院を評価した。喘息による死亡率は、2010年から2021年の全国死因統計システムのデータを使用して算出した。

結果
喘息の有病率は、2013年から2021年にかけて成人で有意に増加していた（年間百分率変化[APC]の傾きに対するP値 = 0.04）一方、2010年から2021年にかけて小児では減少した（傾きに対するP値: 2010年〜2017年, P = 0.03; 2017年〜2021年, P = 0.03）。現行の喘息の有病率は、非ヒスパニック系黒人で高く（小児、12.5%; 調整後有病率比[APR] = 2.19; 95%信頼区間[CI], 1.68–2.84および成人、10.6%; APR = 1.25; 95% CI, 1.09–1.43）、非ヒスパニック系白人（小児、5.7%; 成人、8.2%）と比較して高いことが示された。喘息発作の発生率や喘息関連医療の利用は、成人および小児の両方で減少した。有病率、喘息関連の救急外来受診、入院、死亡率は、選択された特定の特徴によって異なっていた。

結論
2010年以降、喘息発作、救急外来受診、入院、死亡率はすべての年齢層で減少したが、現在の喘息の有病率は小児でのみ減少し、健康および医療利用における顕著な格差が依然として存在している。