COPD is associated with increased cardiovascular disease risk independent of phenotype

COPD is associated with increased cardiovascular disease risk independent of phenotype – Cobb – Respirology – Wiley Online Library

COPDは、表現型とは無関係に心血管疾患リスクの増加と関連している

背景と目的
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、世界的な主要な死因の1つであり、しばしば心血管疾患を併発する。肺気腫や慢性気管支炎といったCOPDの個々の表現型の病理学的な違いがあるにもかかわらず、COPDの表現型が心血管疾患リスクに与える影響についてはほとんど知られていない。したがって、本研究は、全国的な代表サンプルを用いて、肺気腫および慢性気管支炎の表現型を持つCOPD患者における心血管疾患の有病率を調査することを目的とした。

方法
1999年から2018年に実施された国民健康栄養調査(NHANES)の一環として収集された、COPD患者2504人を含む31,560人の成人データを解析した。

結果
COPD患者において、冠状動脈性心疾患、心不全、心筋梗塞、脳卒中を含む心血管疾患リスクの顕著な増加が確認された。特に、COPDを持たない人と比較して、慢性気管支炎患者は1.76倍(95%信頼区間:1.41–2.20)、肺気腫患者は2.31倍(95%信頼区間:1.80–2.96)、慢性気管支炎と肺気腫の両方を併せ持つ患者は2.98倍(95%信頼区間:2.11–4.21)の確率で心血管疾患を報告する可能性が高いことが示された。

結論
本研究のデータは、COPD患者がすべての表現型において心血管疾患のリスクが高いことを確認し、特に慢性気管支炎と肺気腫を併せ持つ表現型の患者において最も顕著なリスクの増加が見られた。これらの結果は、COPD患者における心血管疾患への認識と適切なスクリーニングの必要性を強調している。

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