Long-term inhaled corticosteroid treatment in patients with chronic obstructive pulmonary disease, cardiovascular disease, and a recent hospitalised exacerbation: The ICSLIFE pragmatic, randomised controlled study

Long-term inhaled corticosteroid treatment in patients with chronic obstructive pulmonary disease, cardiovascular disease, and a recent hospitalised exacerbation: The ICSLIFE pragmatic, randomised controlled study – ScienceDirect

慢性閉塞性肺疾患、心血管疾患、および最近の入院増悪患者における長期吸入コルチコステロイド治療: ICSLIFEの実践的無作為化比較試験

はじめに
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者は、心血管系の併存疾患を持つことが多く、これによりCOPD悪化による入院(H-ECOPDs)や死亡のリスクが高まる。本研究は、COPDおよび心疾患の併存疾患を持ち、最近H-ECOPDを経験した患者において、吸入ステロイド(ICS)を長時間作用型気管支拡張薬(LABD)に追加する効果を調査する実践的な研究である。

方法
60歳以上で、COPDおよび1つ以上の心疾患併存疾患を持ち、H-ECOPDから退院後6ヶ月以内の患者を対象に、ICSの有無によりLABDを投与し、1年間追跡した。主要なアウトカムは、初回再入院または全死亡までの期間とした。

結果
予定していた患者数には達しなかった(803人/1032人)、そのため結論の強度が制限されている。意図した通りの治療を行った集団では、LABD群の403人中89人(22.1%)が再入院または死亡(確率0.257[95%信頼区間0.206, 0.318])し、LABD+ICS群では400人中85人(21.3%)(確率0.249[0.198, 0.310])であり、イベント発生までの期間には群間で差は認められなかった(ハザード比1.116[0.827, 1.504]、p = 0.473)。全死亡率および心血管死亡率はLABD(s)+ICSを受けた患者で低く、それぞれ19.7%および27.4%の相対的減少(9.8% vs 12.2%および4.5% vs 6.2%)が見られたが、これらのエンドポイントについては正式な統計的比較は行われなかった。LABD+ICS群では副作用が少なく(43.0% vs 50.4%、p = 0.013)、肺炎の副作用が報告された割合はそれぞれ4.9%と5.4%であった。

結論
結果は、ICSのLABDへの追加が再入院/死亡の合併期間を短縮しなかったことを示唆しているが、全死亡率および心血管死亡率の減少が見られた。また、ICS使用は副作用のリスク、特に肺炎のリスクを増加させていなかった。

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