Early smoking lead to worse prognosis of COPD patients: a real world study

Early smoking lead to worse prognosis of COPD patients: a real world study | Respiratory Research

早期喫煙はCOPD患者の予後を悪化させる:リアルワールド研究

背景
喫煙は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症および進行における主要な危険因子であり続けている。若年期の喫煙は健康状態の悪化と関連しており、喫煙を開始した年齢がCOPDの発症経過や重症度を形成する上で重要な役割を果たす可能性がある。

方法
2016年9月から2023年1月にかけて、COPDで入院した対象患者を観察した。肺胞発達期(ADS: 24歳以下)に喫煙を開始した患者を「早期喫煙患者」、ADS後(24歳以上)に喫煙を開始した患者を「後期喫煙患者」と定義した。患者の人口統計学的および臨床データを収集し、退院から追跡期間中の状態を記録した。主要評価項目は、退院後の短期(1年以内)、3年、および長期(3年以上)全死因死亡率であった。

結果
697人のCOPD患者のうち、早期喫煙患者は後期喫煙患者よりも喫煙中止率が低く(P < 0.001)、喫煙指数が高い(P < 0.001)ことが判明した。喫煙指数を調整しても、早期喫煙患者は依然として肺機能が低下(P = 0.023)、左心室径が増大(P = 0.003)、安定期における3剤併用療法の使用頻度が高い(P = 0.049)、および登録前1年間の急性増悪が多い(P < 0.05)ことが確認された。生存分析では、退院後3年以内(P = 0.004)および3年以降(P < 0.001)の死亡リスクが高いことが示された。さらに、早期喫煙患者が喫煙を中止しても、喫煙指数を調整した後でも肺機能の低下(P < 0.05)、左心室径の増大(P = 0.003)が認められ、生存分析では長期死亡率が高い(P = 0.010)、生存期間が短い(P = 0.0128)ことが確認された。

結論
早期喫煙のCOPD患者は、強い喫煙依存、肺機能の低下、左心室径の増大、死亡リスクの増加など、複数の不利な臨床転帰を示した。また、喫煙中止による健康状態の改善は、後期喫煙患者に比べて十分ではありませんなかった。したがって、若年喫煙者に対する早期介入および専門的な禁煙アプローチが、極めて重要である。

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