Effect of triple inhaled therapy on cardiovascular and all-cause mortality compared with dual inhaled therapy in COPD: A systematic review and meta-analysis

COPDにおけるデュアル吸入療法と比較した心血管および全死因死亡率に対するトリプル吸入療法の効果:系統的レビューとメタアナリシス

Effect of triple inhaled therapy on cardiovascular and all-cause mortality compared with dual inhaled therapy in COPD: A systematic review and meta-analysis – ScienceDirect

バックグラウンド
慢性閉塞性肺疾患(COPD)におけるLAMA/LABA/ICS(長時間作用型ムスカリン拮抗薬/長時間作用型β2-刺激薬/吸入グルココルチコイド)によるトリプル吸入療法が心血管死亡率に及ぼす影響については不明である。エビデンス統合において、デュアル吸入療法(DT、LAMA/LABAまたはLABA/ICSのいずれかを含む)と比較したトリプル吸入療法(TT)が全死因死亡率および心血管系死亡に及ぼす影響を推定した。
メソッド
プロスペクティブ登録(https://osf.io/gtfvm)後、2024年9月30日まで、言語や時間の制限なしに、PubMed、Scopus、Embaseの包括的な検索戦略を実施した。TTとDTを評価し、心血管系死亡または全死因死亡率を報告したすべてのランダム化臨床試験(RCT)を選択した。バイアスのリスクを評価し、95%信頼区間(CI)で要約相対リスク(RR)を推定するランダム効果メタアナリシスを実施し、Iを用いて異質性を評価した。2.ネットワークメタアナリシス(NMA)は、Pスコアを使用して治療を階層的にランク付けするために行った。
結果
781件の引用から、5件のRCTを選択した。TTとLABA/ICSとLAMA/LABAを比較した3群RCTが3件、TTとLABA/ICSを比較した2群RCTが1件、TTとLAMA/LABAを比較した2群RCTが1件、TTとLAMA/LABAを比較した2群RCTが1件あった(TTを受けた患者7855人、LABA/ICS患者7003人、LAMA/LABA患者5059人)。バイアスのリスクは2件(40%)で中等度、3件(60%)のRCTで低かった。TTはLAMA/LABAと比較して心血管死亡率を48%低下させた(RR 0.52, 95% CI 0.32-0.86, 3件のRCT, I2 = 0%)、LABA/ICSと比較して有意でない11%(RR 0.89、95%CI 0.57-1.37、3件のRCT、I2 = 0%).TTは、LAMA/LABAと比較して全死因死亡率を34%減少させた(RR 0.66、95%CI 0.48-0.90、4件のRCT、I2 = 23.7%)、LABA/ICSと比較して10%(RR 0.90、95%CI 0.71-1.13、4件のRCT、I2 = 0%).心血管系死亡と全死因死亡率の両方について、NMA Pスコアは、TTが1位(81%/91%)、LABA/ICSが2位(58%/57%)、LAMA/LABAが最下位(11%/<1%)であることを示した。


結論
中等度から非常に重度のCOPDおよび以前の増悪の患者では、吸入TTはLAMA / LABAのデュアル療法と比較して心血管および全死因死亡率を大幅に減少さるがが、LABA / ICSと比較すると減少しなかった。.

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