Ventilatory Response to Exercise in HFrEF-COPD: Importance of Exercise Modality
HFrEF-COPDにおける運動に対する換気反応:運動モダリティの重要性
Ventilatory Response to Exercise in HFrEF-COPD: Importance of Exercise Modality
バックグラウンド:駆出率低下心不全(HFrEF)は、COPDと頻繁に共存し、両病態は労作性呼吸困難などの症状を共有している。心肺運動負荷試験(CPET)は、換気機能と心血管機能を評価するために不可欠なツールであり、呼吸困難の鑑別診断において重要な役割を果たす。ただし、これらのグループでは、得られる換気および心血管パラメーターに対する運動モダリティの影響は明らかになっていない。
私たちの目的は、酸素消費量(VO·2)およびHFrEF-COPD患者およびHFrEF単独患者のトレッドミルおよびサイクルエルゴメーターでCPETから得られた呼吸予備力(BR)値を明らかにすることである。
方法:前向き観察研究には、HFrEF患者65人(LVEF≤40%)が含まれ、そのうち18人がCOPDでした。2つのCPETが実行され、1回目はトレッドミルで、2回目は48〜72時間後にサイクルエルゴメーターで行われた。
結果:HFrEF-COPDのグループでは、ピーク酸素消費量(VO2/kg)と最大換気量(VE)の値はトレッドミルで有意に高かった(20 ± 5 vs. 17 ± 4 mL/kg/min、p < 0.001および55 ± 19 vs. 45 ± 11 L/min、p < 0.001)、一方、呼吸予備力(BR%)はトレッドミルで低かった(16 ± 21 vs. 33 ± 20、p < 0.001)。HFrEF群と比較して、HFrEF-COPDの患者は、両方の運動法でBRが低かった(p = 0.01)。

結論:トレッドミルCPETは、より多くの酸素消費量とより顕著な換気反応を示していた。BRは、換気制限の差動パラメータとして統合されてた。運動モダリティの選択は、根本的な病状とテストの目的に基づいて検討する必要がある。
