今年の花粉症は?

毎年この時期になると花粉症で悩まされています。さて、今年の花粉症はどんな予測が出ているのでしょうか?

環境省が去年(2023年)11月から12月に花粉を飛散させるスギの雄花の芽の数を35都府県で調査したところ、過去10年間の平均と比べて、東京や大阪など16都府県が80%以上120%未満で平年並み、京都や広島など14府県が80%未満で平年より少なくなっています。一方で岩手、愛知、兵庫、島根の4県は120%以上で平年より多くなっています。体感的には、すでに鼻や目がしょぼしょぼするので、今年は多いのかなと思いましたが、そうでもないようです。

NHKの情報なのですが、

花粉の量は平年並みでも、飛散はすでに始まっているようで、やっぱりといった感じです。

環境省はマスクやメガネを予防的に着用するほか、飛散量が極めて多い日にはテレワークを活用することなどを呼びかけています。
また、症状がごく軽いときから薬の使用を始めると症状を抑えられるとして、一般的に本格的な飛散が始まるとされる3月に向けて、1週間前からの使用開始を呼びかけています。いまだに新型コロナ感染症が終息していない現在、マスクの着用や室内の換気は最低限、自己防衛策としてするべきだと思っていますが、換気をするときはキッチンの換気扇は止めて(室内が陰圧になるため)、可能なら室内から外向きにサーキュレーターなど活用すると花粉の侵入を少なくさせることができるようです。また、外出したら、一旦玄関で衣服についた花粉を払うだけでも、効果があるようです。

エビデンスレベルは高くありませんが、日本のある病院の調査では、成人の喘息患者さん 333 名のうち 116 名(34.8%)がスギ花粉症を合併していたと報告されています。また、スギ花粉が飛散する時期に喘息症状が悪化するかを調査したところ、スギ花粉症を合併していた 116 名のうち 41 名(35.3%)から、何らかの喘息症状が悪化したといった回答が得られています。また、精神的な影響も少なからずでます。集中力が低下して注意散漫になったりするので、運転などにも注意してください。花粉症は死に至る疾患ではありませんが、QOLの低下はかなりあると思います。できるだけ快適な生活を送るためにあらかじめ予防がとても大切ではないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です