尾籠(びろう)な話で恐縮ですが・・・

過日、私の配偶者がトイレで用を足し時に失神しました。幸いにも数秒のことで大したことがなかったのですが、倒れ方によっては骨折とかもリスクもあり、難易げない日常生活にもリスクがあるのだと感じました。

そこで、本日はトイレのリスクを考えてみたいとおもいます。

まずは、私の配偶者が経験した事例ですが、この現象は「排便性失神」と呼ばれ、排便の努力によって一時的に血圧が下がり、脳への血流が不足して失神に至ることがあるそうです。排便時の腹圧の上昇は、心臓への返血量を減少させ、迷走神経を刺激して心拍数を低下させることがあります。これにより、一時的に血圧が下がり、脳への血流が減少する可能性があるといわれています。対策はいろいろありますが、まずは便秘にならないことが重要です。また、時間がかかってもあまり腹圧をかけず用を足すのが良いようです。

ほかにも、いろいろなリスクが考えられます。トイレは、大腸菌、ノロウイルス、サルモネラ、シャイゲラなど、さまざまな病原体が存在する場所です。これらの病原体は、便や尿を介して広がることがあります。特に、公共のトイレでは、便座、ドアハンドル、蛇口、フラッシュボタンなど、多くの人が触れる表面に細菌やウイルスが付着している可能性があります。トイレの後、手を適切に洗わないと、病原体が手に残り、その後触れる物に病原体を広げる(クロスコンタミネーション)可能性があります。これは、食品や顔(特に口や目)に触れることで、感染を引き起こす可能性があります。

また、公衆トイレなどでは清掃直後は床が濡れているがあり、滑りやすくなり、転倒のリスクが高まります。これは、特に高齢者や身体の不自由な人にとって重大なリスクとなり得ます。

あとは、トイレの清掃に使用される化学物質は、場合によっては皮膚や呼吸器系に刺激を与える可能性があります。また、これらの化学物質は、水系環境に悪影響を及ぼすこともあります。とくに「混ぜるな危険」を知っておくことが大切です。トイレ用洗剤には、強力な酸である塩酸(HCl)が含まれています。トイレの主な汚れである尿石にょうせきや水あかは、カルシウム成分で構成されたアルカリ性のため、酸性の洗剤が有効とされています。一方、塩素系漂白剤には、酸化剤である次亜塩素酸じあえんそさんナトリウム(NaClO)が入っています。これらを混ぜると、「NaClO+2HCl→NaCl+H₂O+Cl₂」という反応進行をし、塩素ガス(Cl₂)が発生してしまいます。このため、トイレ用洗剤と塩素系漂白剤は混ぜてはいけないのです。

余談ですが、キッチンハイターと酢漬け液でも同様なこと(塩素ガス発生)が起こりえます。十分お気を付けください。

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